こんにちは、youheiです。
いよいよ銀河英雄伝説・本伝の最終シリーズ第4期の感想です。
ヤン亡き後にイゼルローン共和政府を樹立したユリアンらはこれからどう生き残っていくのか?
歴史が大きく変動する瞬間を目のあたりにするのです。
第4期・第87話〜第110話
87.嵐の予感
トリューニヒトが新領土総督府高等参事官としてハイネセンに到着。再び祖国の地を踏んだが、ロイエンタールらはトリューニヒトに危険な匂いを感じ、監視を命じた。
ミッターマイヤー夫妻と面会する前日にもラインハルトは発熱を催していたことから、徐々に病がラインハルトの体を蝕んでいた。
88.辺境にて
ユリアンとカリンとの距離が徐々に近くなってくる。
ハイネセンにいたボリスらがイゼルローン要塞に到着する。
ユリアンらにトリューニヒトが新領土総督府高等参事官に就任したことが報告される。
トリューニヒトと地球教とのつながりを懸念するユリアンら。
ボリスらは再びハイネセンへ赴き、情報収集に取りかかった。
89.夏の終わりのバラ
フェザーンにて戦没者追悼式が行われたあと、ヴェスターラント出身の下級兵士がラインハルト暗殺未遂事件を起こし、一時騒然となる。
ヴェスターラントと聞いたラインハルトは驚愕の表情を浮かべ、絶句した。
その時オーベルシュタインはラインハルトにヴェスターラントへの熱核攻撃を黙認するよう進言したのは自分だ、と言い狙うなら自分を狙うべきだったと。
オーベルシュタインやケスラーは処刑すべしと進言したが、ラインハルトは頑として認めなかった。(のちに牢内で自決を遂げる)
ラインハルトが朝早くにマリーンドルフ家を来訪、ヒルダに花束を渡して欲しいと頼む。
ラインハルトはヒルダに求婚を申し込んで来た。
ラインハルトは大本営を旧フェザーン迎賓館に移動した。
90.鳴動
ハイネセンで開催された平和集会で市民と帝国軍との暴動が発生、逮捕者の中にシトレ元元帥が含まれていた。
ロイエンタールはシトレと面会する。(シトレは拘禁される)
新領土周辺各所で暴動が多発。
キャゼルヌはユリアンとフレデリカを自宅に招き、食事会を開いた。その席にはカリンも招かれた。
ド・ヴィリエら地球教残党はロイエンタールが帝国に離反するよう画策する。
91.発芽
ルビンスキーとラングが再び密会をしていた。
ラングがルビンスキーとたびたび接触していることはオーベルシュタインの知るところとなった。
ロイエンタールがラインハルトに対して謀反を企んでいるという噂が新領土内に流布するようになる。
ロイエンタールはラインハルトに新領土への行幸を請う公式文書を届けた。
ラインハルトはミュラーに首席随員に任じ、新領土への行幸を行う。
さらにルッツが随員として参加させてもらえるよう願い出る。
ラインハルト、ミュラー、ルッツらは新領土へ向かうべくフェザーンを出立。
92.ウルヴァシー事件
ハイネセンへ情報収集に出かけていたボリスらがイゼルローン要塞に到着。
ロイエンタールがラインハルトに謀反を企んでいるという情報をつかんできた。
ラインハルト一行は新領土へ向かう途中惑星ウルヴァシーで戦没者慰霊のために立ち寄る。
ところがラインハルトの身辺で不穏な気配が生じ、危険を避けるためブリュンヒルトへ戻ることにした。
ブリュンヒルトへの帰還途中、ラインハルトらの乗る専用車が賊の襲撃に遭い危機に瀕する。
ルッツが後方を食い止めるから先を急げと言われる。
ルッツが戦死。
93.矜持にかけて
ウルヴァシーでの一件を知ったロイエンタールはグリルパルツァーにウルヴァシーへの出動を命じた。
ルッツの死を知ったロイエンタールは、叛逆者となってしまったことで退路を断たれたことを自覚した。
「…叛逆者になるのは一向に構わん。…だが、叛逆者に仕立てられるのは御免こうむりたいものだ。」
ロイエンタール謀反の報が帝国中に知れ渡った。
ミッターマイヤーはロイエンタールが謀反を起こしたことが誤報であって欲しいとひどく苦悩していた。
ロイエンタールがトリューニヒト拘禁を命じた。
惑星ウルヴァシーを脱出したラインハルト一行はフェザーンを目指して航行していた。
ブリュンヒルト艦内でルッツの死を知らされたラインハルトはしばらく沈黙した。
そしてルッツを帝国元帥に昇格させることを告げる。
惑星ウルヴァシーでラインハルトらに銃口を向けた将兵たちの中に地球教徒も含まれていたが、グリルパルツァーはその点についてラインハルトに報告しなかった。
ワーレン艦隊に発見され、ブリュンヒルトは保護された。
94.叛逆は英雄の特権
ワーレン艦隊に護衛されながらフェザーンに向かっていたラインハルト一行にミッターマイヤーが迎えた。
そこでロイエンタール討伐の勅令を下す。
しかし裏で糸を引いていると思われるオーベルシュタインとラングの更迭とロイエンタールの釈明の機会を与えてもらえるよう懇願する。
「俺は…ロイエンタールの奴に負けてやりたい…」
ロイエンタール討伐軍にビッテンフェルト、ワーレン両艦隊を出撃させる指示を出す。
オーベルシュタインは特使として新領土へ赴く旨をラングに伝え、ラングにも同行するよう指示を受ける。
ラングは同行させられるのを避けるため、オーベルシュタインの元から去っていくが途中でミッターマイヤーに遭遇し足止めを食らう。
ミッターマイヤーがラングに銃口を向けたところでケスラーにたしなめられる。
ヒルダから提示されたラングに関する調査結果報告書を見たラインハルトは、ラングへの疑念を確信へと変えた。(ラングは逮捕された)
ヒルダに妊娠の兆候が表れた。
95.双璧相撃つ!
ロイエンタール討伐の任を受けていたグリルパルツァーがロイエンタールの元を訪ね、参戦することを申し出る。
ロイエンタールの覇業が達成したあかつきには軍務尚書と帝国元帥の位を要求した。
参戦に反対しているクナップシュタインの元を訪ね、説得を試みる。ところがグリルパルツァーは表向きはロイエンタールに加担するといいながら、頃合いを見て反旗を翻す意図を明かす。
結局、クナップシュタインはグリルパルツァーに同調した。
ミュラーは元帥昇格の機会を与えられたが、固辞した。
イゼルローン要塞にロイエンタールの使者がやってきた。その使者というのが元同盟軍中将ムライだった。
結局ロイエンタールの申し出は拒否するという結論に達した。
ラインハルトはロイエンタールの元帥と総督職の剥奪を発表した。
ミッターマイヤーはロイエンタールに最後の説得を試みるが、無駄な骨折りで決裂してしまった。
「ロイエンタールの大馬鹿野郎ー!!」
96.剣に生き…
第2次ランテマリオ会戦が開戦する。
バイエルラインはロイエンタールの包囲攻撃によって全滅に危機に晒されたが、間一髪のところでミッターマイヤー艦隊に救われる。
クナップシュタイン戦死。
ロイエンタールは一時ハイネセンへ向けて撤退をした。
97.剣に斃れ
イゼルローン共和政府よりイゼルローン回廊通過の許可を取り付けたメックリンガー艦隊はハイネセンを目指し航行していた。
グリルパルツァー艦隊がロイエンタールに造反し、発砲してきた。
ロイエンタール旗艦が被弾し、ロイエンタールが負傷する。
撤退に成功したロイエンタールはハイネセンに帰還し、ロイエンタール艦隊も停船して投降した。
グリルパルツァーはミッターマイヤーではなくワーレンに対して投降を表明した。
メックリンガー艦隊は惑星ウルヴァシーでミッターマイヤー艦隊と合流した。
メックリンガーは惑星ウルヴァシーに駐留し、秩序回復に当たった。
ロイエンタールが新領土総督府に帰還。
98.終わりなき鎮魂曲(レクイエム)
エルスハイマーに総督府に入って政務と事務の全権を掌握してもらいたいと告げた。
トリューニヒトはロイエンタールの手によって処刑された。
その後、エルフリーデが子供を連れてロイエンタールの元に現れる。
ロイエンタールはその子供をミッターマイヤーに託すよう告げた。
「…遅いじゃないか…ミッターマイヤー…。」
ロイエンタールは息を引き取った。
ハイネセンに到着したミッターマイヤーはロイエンタールとトリューニヒトの死を知らされた。
ベルゲングリューンがロイエンタールの後を追って自決した。
ワーレンに事後処理を任せ、ミッターマイヤーはフェザーンへと向かった。
シャーテンブルク宙域からフェザーンへ戻る途中にロイエンタールの訃報を知らされたが、この時のラインハルトは病床に伏していた。
ロイエンタールから剥奪した元帥号を復帰させた。
ラングはケスラーによる取調べの際にロイエンタールの訃報を耳にして、一時間あまり高笑いをしたあと自己弁護と責任転嫁の自白した。
全ての責任をルビンスキーになすりつける供述をして、オーベルシュタインに対してもまずは軍務尚書の責任を問うべきだと主張した。
ルビンスキーの隠れ家を急襲したがすでに姿がなかった。
ラング夫人が獄中からの釈放を嘆願に訪れ、面会のみ許可した。
99.未来への助走
ミッターマイヤーはヒルダにロイエンタールの子供をミッターマイヤー家の養子として迎え入れたいと願い出る。
同時にロイエンタールの侍従だったハインリッヒも同じく養子としたいとも告げる。
エヴァの提案で子供の名前をフェリックスと命名した。
惑星ハイネセンにおいてカイザー崩御というデマが流れた。
しかし、カイザーと言ってもラインハルトではなく、エルウィン・ヨーゼフ2世のことを指す。
ランズベルクとシューマッハに誘拐されて以来、音沙汰がなかったがハイネセン市内にて不審な男が逮捕されたことによって発覚した。
ランズベルクは拒食症で命を落としたエルウィン・ヨーゼフ2世の遺体を持ちながら逃亡生活をしていた末の逮捕だった。
ランズベルクは精神病院に収監された。
この一連の騒動はボリスを通じ、イゼルローン要塞にも伝達された。
宇宙暦801年新帝国暦3年が幕を開けた。
100.皇妃ばんざい!(ホーフ・カイザーリン)
ラインハルトは新年祝賀会の席上でヒルダを皇妃として迎え入れることを発表した。
アンネローゼがラインハルトの結婚式に出席するためフェザーンに到着した。
ラングの処刑はラインハルトとヒルダの成婚の恩赦によって延期された。
ラインハルトとヒルダとの結婚式が執り行われている最中にオーベルシュタインがハイネセンにおいて反国家的暴動が発生したとの報告をし、周囲から式が終わってからにすべきといった声が上った。
ただオーベルシュタインは国家安寧に係わる件を皇帝の耳に入れないわけにいかないと答える。
その裏では地球教徒たちが新たな策謀を企み暗躍していた。
101.動乱への誘い
新領土内で発生した暴動に対してワーレンは迅速な対応に当たっていた。
同時にフェザーンにおいても航路局のデータが何者かによって消去されるという事件が発生していたが、幸いにも軍務省のコンピュータにバックアップが保存されており事なきを得る。
ケスラーは犯人が航路局内にいると推理し、密告があったというデマを航路局内に流して犯人のあぶり出しにかかった。
犯人の自供により首謀者はルビンスキーであることが判明した。
ユリアンは帝国軍と一線交える決意を表明する。
ワーレン艦隊をイゼルローン回廊に引きずり込む策を提示する。
ワーレン艦隊はイゼルローン回廊に艦隊を進め、フェザーンから出立したラインハルトをはじめとする帝国艦隊はシャーテンブルク宙域まで進軍した。
イゼルローン要塞から出撃した艦隊の指揮を取るのはメルカッツであった。
ヤン亡き後ユリアンが指揮をする最初の戦いであった。
102.敢えて武器を手に
第11次イゼルローン攻防戦が開戦する。
ワーレン艦隊はイゼルローン回廊に進軍した。
ユリアン、アッテンボロー、ポプランは戦艦ユリシーズに乗艦して指揮を取る。
ポプランら空戦隊の活躍が目立った一戦であった。
ワーレン艦隊を撤退に追い込んだ。
ラインハルトはハイネセンへの親征を表明したが、その翌日に高熱を出して倒れたため出征計画は白紙となった。
103.コズミック・モザイク
アンネローゼは病床のラインハルトに面会した。
ラインハルトはオーベルシュタインにハイネセンに赴き、秩序回復の任に当たらせる命令を下した。
ビッテンフェルトとミュラーがオーベルシュタインに従ってハイネセンに向かうことになったが、ビッテンフェルトはオーベルシュタインに対して非常に不満であった。
ルビンスキーは別の隠れ家で病気に苦しんでいた。
「ビッテンフェルト家には代々の家訓がある!他人を褒める時は大きな声で!けなす時はより大きな声で、というのだ!!」
オーベルシュタイン直属の陸戦部隊がハイネセン市内にいる危険分子を強引に連行し始めた。(ホアン・ルイ、ムライ元中将、パエッタ元中将、オリベイラ博士も含む5000名にのぼった)
これがいわゆる「オーベルシュタインの草刈り」と呼ばれたものであった。
オーベルシュタインに直談判に来たミュラー、ビッテンフェルト、ワーレン。
ビッテンフェルトがオーベルシュタインの一言に逆上し、掴みかかる。
オーベルシュタインはビッテンフェルトが謹慎している間の黒色槍騎兵隊をミュラーに預けると指示した。
ミュラーは自分はともかく将兵が納得するはずはないと答えるが、黒色槍騎兵隊は帝国軍のものでありビッテンフェルトの私兵ではないと正した。
104.平和へ、流血経由
ラインハルトの元へオーベルシュタインと三提督の間で深刻な亀裂が生じた旨が報告された。
ワーレンは黒色槍騎兵隊と軍務尚書直属陸戦隊とが睨み合っている間に割り込み、仲裁に入る。
ミュラーはビッテンフェルトにオーベルシュタインにつかみかかった件について謝罪するべきと説得した。
オーベルシュタインより拘禁した5000名あまりの虜囚を解放してほしくば、イゼルローン共和政府の代表者はハイネセンまで出頭せよ、という通達が届く。
帝国軍の出頭勧告を受諾した。
出頭メンバーはフレデリカ、ユリアン、アッテンボロー、シェーンコップ、ポプラン、マシュンゴ。
キャゼルヌ、メルカッツらは残留。
ユリアンらがイゼルローン要塞を出立するより早くにラグプール事件が発生する。
105.混迷の惑星
ハイネセン郊外にあるラグプール刑務所で暴動が発生。
暴動鎮圧のため、黒色槍騎兵隊陸戦部隊が独断で出動するが、軍務尚書直属の憲兵隊に進路を阻まれる。
一触即発の事態はフェルナーの仲裁によって免れた。
フェルナーが刑務官の誤射で負傷する。
刑務所内の暴動に呼応するようにハイネセン市内で爆発や火災が続発した。
(死者の中にパエッタ元中将やオリベイラらが含まれていたが、シトレやムライは無事だった)
暴動の原因に地球教の存在が確認された。
ラグプール刑務所暴動を含むハイネセン市内の混乱を知ったユリアンらは一度イゼルローン要塞に帰還した。
オーベルシュタインがラインハルト到着前にハイネセンの塵払いと称する行動を起こす。
ハイネセン郊外に潜んでいたルビンスキーの逮捕・拘禁に成功した。
ルビンスキーは悪性の脳腫瘍を患っていることをフェルナーが話した。
ハイネセン国立美術館が仮の大本営になった。
ラインハルトはラグプール刑務所に収監されていた政治犯全てを釈放した。
ユリアンらは改めてラインハルトとの会談に望むべきだと判断した。
106.柊館(シュテッヒパルム・シュロス)炎上
フェザーンにある柊館は仮の皇宮である。
憲兵隊本部に匿名の密告があり、地球教徒らによるテロ事件が発生し、ラインハルトやケスラー不在の時期を狙い帝国の要衝を占拠される恐れがあるとのことだった。
帝都周辺各地で爆発や火災など発生し混乱の状況下で、柊館に地球教徒らがヒルダやアンネローゼ暗殺を狙って侵入してきた。
ケスラーが間もなく柊館に駆けつけ、事態の収拾にあたったが館内が火災によって炎上した。
ケスラー自らがヒルダとアンネローゼのいる部屋へ救出に向かう。
ケスラー「ポックス、ポックス…以下省略!」
アンネローゼがスキを見て賊に物を投げつけケスラーの危機を救う。
間一髪のところで炎上した柊館からヒルダとアンネローゼを救出した。
収容された病院にてヒルダが男児を出産した。
病院の待合室で見守っていた侍従たちは、祝杯を上げたりダンスを踊ったりして喜んでいた。
その後フェザーン内にある地球教本部を包囲し、掃討作戦を行い壊滅に追い込んだ。
ラングの死刑執行が執り行われた。
2年後、ヒルダの侍女マリーカはケスラー元帥の妻となった。
ラインハルトの息子の名前はアレクサンデル・ジークフリート・フォン・ローエングラムとなった。
「…チェックメイト。」アイゼナッハの声を聞いた提督たちが一様に驚いた。(ただしミッターマイヤーは聞いたことがある)
107.真紅の星路(クリムゾン・スターロード)
シヴァ星域会戦が開戦する。
だんだんと体調が悪化していくのを自覚していたラインハルトだったが、周りの者たちには伝えず指揮を取り続けていた。
しかし仮眠後に再び指揮につこうとした途端、卒倒してしまう。
普段は温厚なメックリンガーが感情的になって医師団に詰め寄ったり、ビッテンフェルトを牽制したり思わぬ側面が見られました。
帝国軍の攻撃に不自然さを感じたユリアンたち。
ポプランが戦場で帝国軍の通信を傍受したとき、ラインハルトが病に倒れたという情報を耳にした。
ユリアンはこの混乱に乗じてブリュンヒルトへ強襲をかける決意をし、シェーンコップ、ポプランらを従えて出撃する。
ユリアンは万一の場合、後継者にアッテンボローを指名しユリシーズに残留する指示を下す。
108.美姫(ブリュンヒルト)は血を欲す
ブリュンヒルトに召喚されたミッターマイヤーとミュラーは医師団からラインハルトの病状は変異性膠原病であると告げられるが、確固とした証拠もなく治療法も分からないとのこと。
ユリアンたちはブリュンヒルトへの強行突入に成功。
ミュラーがユリアンの姿を確認。
黒色槍騎兵隊の攻撃によってヒューベリオンが被弾し、シュナイダーに看取られメルカッツは息を引き取った。
シェーンコップらローゼンリッターはユリアン、ポプラン、マシュンゴにラインハルトの元へ急げと促し、後を託した。
マシュンゴがユリアンらの盾となって銃弾を受ける。
「人は…運命には…逆らえません…から」
ポプランがキスリングと対戦。
シェーンコップが戦死。
ユリアンが入った部屋の中にはミッターマイヤーとミュラーがいた。
その奥にはラインハルトが待ち構えていた。
ついにラインハルトとユリアンが対面を果たした。
ラインハルトの命令により、停戦となった。
ポプランとキスリングがクロスカウンターを決めたのがあしたのジョーとダブって見えてしまいました。
109.黄金獅子旗(ゴールデンルーヴェ)に光なし
イゼルローン要塞に講和成立の報が入った。
キャゼルヌ「シェーンコップがね…。あの男でも死ぬのかね…」
残兵を整理してあとハイネセンへ赴き、ラインハルトと会見することに。
イゼルローン要塞を放棄し、ハイネセンへ向かうことを決断。
ユリアンはアッテンボローとポプランとともにハイネセンに到着、入院中のムライを見舞った。
そこでイゼルローン要塞を放棄することを伝えた。その後ハイネセンに駐留したイゼルローン軍の処遇についてハイネセン警備司令官のワーレンを訪問し、交渉の席を持った。(地球で会って以来、二度目の対面であった)
次にミュラーと対面。ポプランとスールはボリスと再会し、ルビンスキーはもう余命いくばくもないことを知らされる。
集中治療室に入っていたルビンスキーだったが、息を引き取った。それと同時にハイネセンポリスの地下から爆発が生じ、一帯が壊滅状態に陥った。
脳波が停止すると頭蓋骨に埋め込まれていた起動装置が作動して地下に仕掛けた爆弾が起爆する仕組みになっていた。
ラインハルトがハイネセンに到着するのも見計らって爆発させた。
憲兵隊の捜査の中でドミニクの拘禁に成功し、ルビンスキーの仕業によって引き起こされたテロであることが明らかになった。
オーベルシュタインはエルフリーデの行方について尋ねたが、ドミニクは知らないと答えた。その後2ヶ月に渡り勾留されたが釈放となり、その後の消息は不明である。
ユリアンはラインハルトに憲法を作ることと議会を開くことを提案する。
ラインハルトはフェザーンへ帰還するのにユリアンも同行してはどうかと勧めた。
会見はラインハルトの体調不良によって30分で終了となった。
アッテンボローはユリアンとともにフェザーンへ向かうことを決め、軍務についてはスールに一任しラオを補佐役に選ぶ。
ムライは隠居生活に入ることも告げた。
シュナイダーはユリアンの元から離れ、メルカッツの家族の元へ旅立った。
110.夢、見果てたり
ルビンスキーの火祭りに巻き込まれていたシューマッハ意識を取り戻し憲兵隊の取調べを受けていた。
その取調べの中でランズベルクが連れていた死体は別人だったと供述。ランズベルクの元から逃亡して行方不明になっているというのが真実であると。
それと、地球教徒の30人未満の最終残存勢力がフェザーンに侵入したという情報も入手したと話す。
2か月後、恩赦によって釈放されたシューマッハはフェザーンへ帰ったが元部下たちと農園はすでになく離散してしまっていた。
一時シュトライトに仕え准将となるが、宇宙海賊との戦闘中に行方不明になる。
シューマッハのもたらした情報はオーベルシュタインの元に届いた。
フェザーンへの航行中、ラインハルトはしばしばユリアンを自室に呼んで面談する機会があった。
そこでヤンの逸話を聞くことを好んでいた。
フェザーンに到着したユリアン、アッテンボロー、ポプラン、カリンは仮皇宮に近いホテルに帝国軍の見張り付きで滞在することになった。
ラインハルトの容態が悪化したことに伴い、ミッターマイヤーらをはじめとする将軍たちが招集される。
ビッテンフェルトとワーレンの口論にアイゼナッハが水をぶっかけて仲裁に入る。
ラインハルトの死後、皇妃名において6人の上級大将を元帥に昇格させること。
ラインハルトはミッターマイヤーに妻子を連れて面会したいこと、ユリアン一行に来てもらうよう伝えた。
オーベルシュタインは地球教徒残党を全滅させるためにラインハルトの病状が小康状態になったというデマを流し仮皇宮におびき寄せる作戦を取った。
健康状態が回復したあかつきには、地球自体を破壊すると宣言し地球教徒らはそれを阻止するために仮皇宮を襲撃するに違いないと読んだのである。
それを聞いた諸提督らは皇帝を囮にしたことに反感を覚えた。
ローエングラム王朝は今後も続くので将来のため地球教根絶のために協力してもらっただけだと言う。
地球教徒らを銃撃し、残ったのはド・ヴィリエだけとなった。
ユリアンは総大主教はどこへ行ったかを尋問する。
ド・ヴィリエは総大主教になりすました者が今まで他の教徒をあざむいており、本物の総大主教は地球で最期を遂げたと言った。
ヤンを謀殺したのはド・ヴィリエであると確信し激昂したユリアンはド・ヴィリエに発砲した。
爆破されたのはラインハルトの部屋ではなかったが、地球教徒たちはそう思い込んでいた。
オーベルシュタインが身代わりとなってラインハルトの危機を救っていた。
「無用。助からぬ者を助けるふりをするのは偽善であるだけでなく技術と労力の浪費だ。ラーベナルトに伝えてもらいたい。私の遺言状はデスクの3番目の引き出しに入っているから遺漏なく執行すること。」
「…それと、犬にはちゃんと鶏肉をやってくれ。もう先が長くないから好きなようにさせてやるように…それだけだ。」
「ラーベナルトは我が家の執事だ。」
オーベルシュタインは息を引き取った。
その後ミッターマイヤーが妻子を連れて仮皇宮に戻ってきた。
アレクサンドルとフェリックスを引き合わせ、これから仲良くしてやってくれと頼んだ。
オーベルシュタインの姿が見えないと言ったラインハルトだが、ヒルダは死を隠して所用があると言ってその場を取り繕った。
間もなくしてラインハルトは崩御した。
別室で待機していたユリアンにミュラーからラインハルト崩御の報を耳にする。
2週間後にユリアンはフェザーンを発つが、ポプランはフェザーンに残ると告げた。
ユリアンとカリンはやがて結ばれるに違いない、と予感させるラストシーンでした。
フェリックスが「ファーター(ドイツ語で父の意味)」としゃべったことに驚いたミッターマイヤーとエヴァ。
フェリックスも宇宙を手に入れたいと願う男になるのか?と感じながら家の中に入っていくミッターマイヤー一家でした。
まとめ
以上、銀河英雄伝説本伝の第一期から第四期まで書きました。
ファンの方にはそれぞれ思いの深いエピソードがあるかと思います。
新銀河帝国の行方や、ユリアン・カリンやポプラン、アッテンボローをはじめイゼルローン共和政府のその後はどうなったのか?というのが知りたいところです。