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松田優作主演映画の遊戯シリーズで個人的感想

ハードボイルド

こんにちは、youheiです。

2021年で松田優作が三十三回忌を迎えたので、代表作である遊戯シリーズを振り返ってみたいと思います。

最も危険な遊戯(1978年)

遊戯シリーズで音楽を担当したのは大野雄二で、ルパン三世シリーズで有名です。

最も危険な遊戯で見どころは警官隊との銃撃戦のシーンです。

この銃撃戦の一部がドラマ「あぶない刑事(1986年)」第23話「策略」で使用されました。

映画館の中に逃げ込んだ犯人を追跡していた時上映されていました。(よく見ると映画館の前に「最も危険な遊戯」のポスターが貼られていることが確認できます)

第23話を手がけたのは、てっきり村川透監督かと思いきや、手銭弘喜監督でした。

冒頭のマージャンシーンではノンクレジットで内田裕也も出ていました。

心に残るセリフとして

桂木「鳴海昌平31歳。どうかね、景気は?」

鳴海「中小企業だからね。おたくらほど儲かっちゃいないよ。」

内田朝雄が着ていた衿のデカい赤シャツがなぜか気になってしょうがないです。

なんと言ってもナゾだったのは、ラスト近くで田坂圭子演じる田坂杏子が桂木らに拉致されたくだり。

鳴海が走って桂木の車を追跡していたけど、普通に考えて追いつけるハズはなかろうと。

常人離れした脚力には、ただただ脱帽(笑

鳴海を追っていた刑事たちが、まさかの城西署の面々とは!

もちろん大都会シリーズとは無関係ですが、ファンサービスの一環?

本作以降、消息不明となったといわれる見明凡太朗と松田優作は「太陽にほえろ!」でも2度共演していました。

(54と100話で、いずれもジーパン刑事期)

居郷演じた名和宏とは1976年公開の「暴力教室」以来の共演。

「仁義なき戦い」で演じた村岡組長役が印象的ですが、なんと言っても「大激闘マッドポリス’80」での女装シーンは強烈。

殺人遊戯(1978年)

個人的には第二作目の殺人遊戯が気に入っています。

というのも他の二作品に比べてコミカル色が強く、思わず笑ってしまうシーンがいくつもあったからです。

特に、軽トラに乗ってツケの取り立てをするゴキブリ商事のシーンがイイですね。なんなんですか、ゴキブリ商事って笑

舎弟役の阿藤海がいい味を出していました。

佐藤蛾次郎が鳴海の足を踏みつけるシーンは、ドラマ「探偵物語」第一話でも再現?されているのも興味深いです。

大都会 PARTⅡで演じたトクこと徳吉刑事のキャラクターを引き継いだかのような感じです。
(第一作目で城西署が出てきたのはギャグ?しかもベンケイを演じた苅谷俊介も城西署の刑事役で出演て)

心に残るセリフとして

勝田からタバコを奨められたときに言った「人のタバコは吸わん主義でね」

「何すか!?今日野性の証明観に行かなきゃならないんすよ!」

劇中で使われた挿入曲「夏の流れ」(作詞・東海林良 作曲・大野雄二 歌・松田優作)は「殺人遊戯&処刑遊戯 MUSIC FILE」(VAP)に収録されています。

もともとは2ndアルバム「Uターン」(1978年7月25日発売)に収録されていた楽曲でした。

前作に続いて登場した大前均は「仁義なき戦い 代理戦争」にてプロレスラー役を演じていた俳優。

渡瀬恒彦と大立ち回りを繰り広げたシーンが印象的でした。

処刑遊戯(1979年)

アジトでの銃撃戦は見もの。アクションシーンに関しては全作でもっとも見応えたっぷりでした。

とはいえ最終作の処刑遊戯では前二作品で見せたコミカル色は排除され、ハードボイルドタッチに。

心に残るセリフとして。強いて言えば、

ラストシーンで時計屋に言ったセリフ「最も危険が危ないよ」ぐらいか。

劇中に出てきたホテルOZ(すでに廃業)は「蘇える金狼」以外に大都会シリーズ、西部警察などにも登場。

脚本家の丸山昇一氏は処刑遊戯と探偵物語第一話「聖女が街にやってきた」でデビューを果たしました、

まとめ

鳴海昌平で思い出したのは、あぶない刑事の劇場版第一作で室田日出男演じた役が鳴海総太郎だったのは、鳴海昌平と巽総太郎を合体した名前ではないのか?と考えてしまったのです。
(巽総太郎は舘ひろしが西部警察で演じた刑事の役名)

共演者に関しては、団巌、清水宏、山西道広が三作通して皆勤賞。

いずれも松田優作出演作品にはおなじみの顔ぶれですね。