こんにちは、youheiです。
2017年に伝説の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」が放送されて45年を迎えました。
なんと2022年には放送から50周年になるという…。
あまりにも有名なBGMの数々に思わず口ずさんでしまう人も多いのでは?
OP曲については、のちほど紹介しておきます。
太陽にほえろ!とはどんなドラマ?
刑事ドラマでありながら青春ドラマ要素を取り入れた、日本ドラマ史上の名作として有名。
(企画段階では「明日に燃えろ!」というタイトルでした)
特に数々の新人刑事(若手刑事)が事件を通じて刑事として人間として成長していく過程を描いた部分が人気の秘密だったのではないかと思います。
放送期間については次のとおり。
太陽にほえろ!PART2は1986年11月28日(金)から1987年(昭和62)2月20日(金)
放送回数は718話(PART2を含めると730話)
PART2を含めおよそ15年!
2017年の7月21日は偶然にも放送開始日と同じ金曜日でした。
太陽サウンドの誕生秘話
太陽にほえろ!を観たことがある人なら誰しも耳にしたあのテーマ曲。
なんとアノ俳優が太陽にほえろ!サウンドの誕生に一役買っていたことはあまり知られていないでしょう。
それは初代新人刑事(通称マカロニ)を務めたショーケンこと萩原健一です。
実は萩原健一が「太陽にほえろ!」に出演する条件として、音楽を自分に任せてほしいと頼んだのです。
音楽担当は大野克夫。演奏は井上堯之バンド。
ともに萩原健一がグループサウンズ時代に活動をともにした仲間です。
大野克夫(key)
岸部一徳(b)
原田裕臣(dr)
萩原健一が言うにはメインテーマの元になったにはスプリームスの「You keep me hangin’on」とのことです。
歴代のOP曲を時系列に編集されたコンテンツを見つけたので紹介しておきます。
太陽にほえろ!
https://www.youtube.com/watch?v=wFwTO9TFJyc
余談ながら大野克夫はアニメ「名探偵コナン」の音楽を担当しています。
聴いてみると似ていると感じた人もいるのではないでしょうか。
太陽名物・殉職シーン
太陽にほえろ!を語る上で重要なエピソードである殉職シーン。
元々はマカロニ刑事演じた萩原健一が役を降りたいため思いついたと言われています。
これがのちに出演した刑事の”番組卒業”として定着することになりました。
名作といえば?
全718話あるだけあって名作は数多いです。
全話観たわけではないのでなかなか選ぶことは出来ませんが…。
個人的に第300話「男たちの詩」(1978年4月28日放送)が良かったです。
ボン&ロッキー登場編のエピソードで、記念すべき放送300回という節目の回。
冒頭でボスが狙撃されるというショッキングな幕開けでスタートします。
狙撃団の黒幕が思わぬ男だったことも付け加えておきます。
(犯人は捜査第一係の刑事ではないので、念の為。)
事件に直接的な関係がないものの、暴力団組長役として八名信夫も出演。
ボスの回想シーンの中で、かつての新人刑事だったマカロニ・ジーパン・テキサスが登場する何とも豪華な演出がマニア心をそそられるのでは?
さらにボスの看護にジーパンの母親(菅井きん)が付き添ったり、かつて七曲署にいたスコッチ刑事も捜査に陰ながら協力するなど見どころが多いです。
出演した刑事とあだ名の由来について
歴代刑事の名前とあだ名の由来について書いていきます。
山村精一(山さん) 露口茂…”落としの山さん”から由来していると推定。
石塚誠(ゴリさん) 竜雷太…捜査活動をゴリ押しで進めるから。ゴリラのゴリではない(笑)
野崎太郎(長さん) 下川辰平…階級が巡査部長だから長さん。
島公之(殿下) 小野寺昭…風貌がイケメンで物静かな雰囲気を持っているから。
内田伸子(シンコ) 関根恵子(現・高橋惠子)…少年課から捜査一係へ転属。名前が「しんこ」だから。マカロニから「おしんこ」と呼ばれた。
早見淳(マカロニ) 萩原健一…マカロニ・ウエスタンを気取っていたところから。(企画段階では「坊や」だった)
柴田純(ジーパン) 松田優作…ジーパン姿から。(そのまんま)
三上順(テキサス) 勝野洋…テンガロンハットを被っていたから。
田口良(ボン) 宮内淳…ボンボンな性格だから略してボン。
滝隆一(スコッチ) 沖雅也…英国製の品物をたしなむキザな性格で、ゴリさんが「スコッチ野郎」と叫んだところから定着。
岩城創(ロッキー) 木之元亮…登山が趣味で夢はロッキー山脈を縦走することから。
五代潤(スニーカー) 山下真司…ボンにスニーカーを買ってもらったことから。
西條昭(ドック) 神田正輝…大学の医学部を中退していることから。
竹本淳二(ラガー) 渡辺徹…元ラグビー選手だったことから。
原昌之(ジプシー) 三田村邦彦…署を転々と渡り歩いてきたから。
春日部一(ボギー) 世良公則…ハンフリー・ボガートを気取っていたから。
井川利三(トシさん) 地井武男…名前の利三(としぞう)から。土方歳三を尊敬している。
岩城令子(マミー) 長谷直美…交通課から捜査一係へ転属。
澤村誠(ブルース) 又野誠治…ブルースを聴くことが趣味であることから。
水木悠(マイコン) 石原良純…コンピュータマニアなところから。
島津公一(デューク) 金田賢一…名前に公爵(デューク)の公がついているところから。
橘兵庫(警部) 渡哲也…階級が警部だから。
太宰準(DJ) 西山浩司…名前のイニシャル(Dazai Jun)から。
ドラえもんの声のアノ人が脚本を書いていた
次にあまり知られていない情報を紹介しておきます。
なんと「ぼく、ドラえもん。」で有名な声優・大山のぶ代が太陽にほえろ!の脚本を書いたことがあるのです。
手がけた脚本は次のとおり。
154話「自首」(1975年6月27日)
189話「人形の部屋」(1976年2月27日)
289話「殿下と少年」(1978年2月10日)
319話「年上の女」(1978年9月8日)
以上の5本です。
(「ドラえもん」の中でドラえもんとのび太がチャンネル争いをして、のび太が「太陽にわめけ」を観たがるくだりがあります。
大山のぶ代が「太陽にほえろ!」の脚本を書いたことを関連付ける要素だと思います。)
太陽にほえろ!に声優が出演していたことを発見
声優については大山のぶ代が脚本を手がけたことを先ほど紹介しました。
ところが声優がドラマに出演していたことを見つけたのです。
詳細については、こちらにまとめて書いてあります。
まとめ
今の時代だととても作れそうにないドラマのひとつと言えるでしょう。
記事作成にあたり、次の資料を参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
「毎週金曜夜8時 君は『太陽にほえろ!』を見たか?」発行/スターツ出版株式会社 1993年
「STUDIO VOICE」(特集 萩原健一・ショーケンと呼ばれた男) 発行/株式会社インファス 2000年
「ショーケン」著者/萩原健一 発行/講談社 2008年