こんにちは、youheiです。
あの少年漫画史上屈指の名作にして、スーパー・ポリス・ギャグ・コミックの金字塔「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がついに40年の連載に幕を閉じました。
今回はこち亀に登場した数多くのキャラクターたちの中でも(おそらく)作者にとって思い入れの強いキャラであるゴルゴ13系キャラを取り上げてみました。
調べてみるとゴルゴ13をパロったキャラクターが何人もいたので、それぞれ比べてみるのも面白いのではないかと思います。
後半には個人的に「これもゴルゴ13みたいなキャラかな?」と感じたキャラも取り上げましたが、あくまで自分の考えです。
こち亀史上屈指の名(迷)物キャラ・ゴルゴ13系キャラ
まず最初に星逃田から紹介していきます。
すべてのゴルゴ13タイプ・キャラの原形でございます。
白バイ警官(名前不明)
これまでゴルゴ13タイプ・キャラの原形は星逃田であると信じてやまなかったのですが、大きな見落としをしていました。
単行本3巻「しつこさ一番!!の巻」に登場した白バイ警官が実はゴルゴ13タイプ・キャラの原形なのです。
ホノルル署から葛飾署に研修としてやってきた日系三世のアグネス・ラム巡査と大巡行をおおせつかった両さんと中川。
ラム巡査の取り合いバトルがエスカレートして、やがて署内で撃ち合いに発展。
セリフは「まあまかせてください」のひと言のみでしたが。
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星逃田
元祖ゴルゴ系キャラ。
キザなところがもろゴルゴ13気取りな警視庁の刑事。
星逃田が登場したら作画に手間取るためにアシスタント泣かせだった逸話があります。
(スクリーントーン二枚重ねのジャケットを着用したり、背景の描写がいつもより緻密だったり。)
上の画像でも分かるように漫画の中に実写版を取り入れています。
作画において斬新な試みがなされていたところにも注目。
おそらくこち亀史上でもこれほど個性を色濃く出したキャラもいないのでは?
回を重ねるにつれて、だんだんとクールさが薄れていきました。
両さんの影響からかコミカルなキャラクターとして登場するように。
ブランクを経て再登場した67巻では頭が見事に禿げ上がっていました。
当然、両さんや中川たちから笑い者にされたのです。
後流悟十三
ゴルゴ13ぽさを醸し出していた二代目ゴルゴキャラ。
他のゴルゴ系キャラに比べると格段にマイナーな印象しかないです。
コアなファンには人気のあるキャラです。
身体的特徴としては他のゴルゴ系キャラに比べかなり見劣りします。
身長が低く体の線も細く、格闘能力も大して高くはない。
笑いのセンスが特殊です。
誰もウケないようなネタに反応するのが唯一の特徴ですな。
ボルボ西郷
NY市警出身で軍人上がりの警官。
全身武器だらけで格闘技その他サバイバル術に長けています。
風呂に入るときも全身に武器を装備しているのです。
屈強な体格に似合わず女性が苦手。
一切武器を身に着けていなかったら途端に怯えます。
極端なキャラクターが好評を得た男。
初登場の時は両さんに敬語で会話していました。
のちに同輩のように接するようになりました。
名刺を渡そうとしているのは元不良の発葉二三文(はっぱふみふみ)。
左近寺竜之介
ゲーム好きでゴルゴキャラ最終形態のキャラクター。
埼玉県出身(アニメ版では東京都)。
誕生日は12月31日。
身長182cm、体重95kg。
血液型はA型。
胸囲は180cm、ウェストは78cm。
趣味はテレビゲームとフィギュア収集。
出典;Wikipedia(こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物)
ボルボ西郷と体型が同じです。
柔道の達人で頑強な体格が実に頼もしい男。
なんと美少女ゲームが大好きというボルボ同様にギャップが激しいです。
ボルボと違うのは生身の人間ではなく、三次元世界の美少女キャラに首ったけなところが異様です。
この点はボルボよりもたちが悪いキャラかもしれない。
両さんとタメ口をきくので同輩なんだろうか?
格闘能力はボルボ西郷と同じくらいと推定されます。
これもゴルゴ系か?亜流キャラ
あくまで筆者の推測にしか過ぎないので参考までに。
見た目で何となく似ているかな〜ぐらいにしか判断していません。
①海パン刑事こと汚野刑事
特殊刑事課第一号。
性格的にはゴルゴ13のようなタイプでもない。
顔がそれらしく感じられるのでリスト入りさせました。
海パンの中からはまるでドラえもんのポケットのごとく色々なものが出てきます。
初登場時に海パンを脱いで犯人の説得に乗り出しました。
名前の由来はビートたけしの本名・北野武が元になっている説があります。
②飛鷹二徹
※画像出典元:EXTRA-BONUS/the-fun-blog-of-KochiKame
元ネタは野球漫画屈指の名作「巨人の星」に登場した星飛雄馬のオヤジ・星一徹。
身長178cm、体重90kg。
誕生日は1月3日。
血液型はB型。
漁師を営み、熱狂的な巨人ファン。
左京と右京の名前を「トマソン」と「ガリクソン」にしようとしたくらい。
右京と左京の顔が父親似でなかったことが不幸中の幸いでしょう。
頑固さは星一徹に共通しているところもあります。
ギャグ漫画なので頑固プラス変人的な要素を持つ強烈なキャラの熱血漢。
両さんが自宅にやってきた時に「客人!よく来たな!!」と迎え入れていました。
③根画手部不吉
名前は、根画手部不吉(ねがてぶふきち)。167巻より登場。
新葛飾署の新人警官でIQ180もあるので、全ゴルゴ系では最優秀の頭脳の持ち主かも。
風貌がゴルゴ系でボルボ西郷の弟分ともいえるキャラです。(眉毛は太くないけど)
身長199cm、体重80kg。
こち亀とゴルゴ13との関係は?
なぜ、こち亀にゴルゴ13ぽいキャラクターが何人も登場したのか疑問に思った人も多いでしょう。
作者の秋本治はさいとうたかをにあこがれて漫画家になったといわれています。
原作の中でも同じことを話していましたが、漫画家ではなく劇画家だといってました。
(※単行本30巻9話「デビュー!の巻」にて)
さいとうたかをの元へ編集者を通してゴルゴ13をパロディキャラとして登場させたいという話がありました。
すると面白そうだからOKを出したとのことです。
まとめ
以上、こち亀史上に残る名キャラクターとしてゴルゴ13系の猛者たちを取り上げました。
他にも強烈なキャラは数多く登場したけど、ファンには馴染み深いのでは?
残念ながら連載は終了してしまったけど、作品は今後も語り継がれてゆくに違いない。
ところが連載は終了したものの、不定期に読切作品が発表されているのが嬉しいですね。
2021年10月4日には201巻が発売され、ゴルゴ13と並んでギネス記録に到達します。
最後に投稿者の方々にお礼申し上げます。